拘束と解放

拘束と解放

解放と拘束

とにかくこの二つは切っても切れない関係なのかもしれないとルリ子を見ていると思ってしまう。

 

彼は私のもとで縄をかけられたことにより、自分の性癖を解放させた。

しかし、私と出会ってしまったことにより、私に拘束されてしまっている(縄とかではなく、離れられないという意味で)

 

そう考えると、結局拘束されたことにより解放したものと、解放されたが故に拘束されてしまったもの、この二つをルリ子は手にしてしまったのだよね。

 

やはりこの二つは切っても切れない関係だ。

 

そしてルリ子はまたさらにそれを身に染みて感じているのではないだろうか。

 

前回のブログでも書いたが、彼は吊られることの苦しさと興奮から始まったマゾだと私は思っているのだが、彼はこの度新しいものを知ってしまったのだ。

 

吊られる苦しさから縛られる気持ち良さへ

要するに、苦しいだけでなく、苦しいけれど気持ちいいってこと。

縄が這う心地よさ、そして興奮。

縄でしっかりと拘束される苦しくも甘美な悦び。

そしてその状態をさらに高めてもらえる手の動き。

 

一つ一つがじわじわとルリ子の中に入り込み、最終はどうなっているのだろうか。

きっと他のことなんて考えられない状態になり、頭は真っ白、自分が一体何なのかすらわからなくなっているのではないだろうか。

 

しかし、実はルリ子は入り込みが良いタイプではない。

あぁーんとか言ってても、誰かが何かを話しかけると、普通な感じで答えてしまうから、本当にあぁーんじゃないのかもしれない。

そんなことはずっとわかっているし、だからこそ、私は彼のそういう部分を必ずや自分の手で変えていってやろうと思ってきた。

私に対してはかなり減り、そしてひたすら縄をすることによりさらに減るのではないかと思う。

かといってこれを読んだ本人であるルリ子にそこを意識しろと言ってるわけでもない。

どちらかというと、今までその話をしてこなかったのは、本人が変に意識すると困るからしてこなかったのだし。

 

ルリ子、大丈夫よ。

お前はそのまま私に任せていればいいの。

あとは全て私がしてあげる。

だってお前は私のものなのだから。

 

素敵な椿の扇子ありがとう。

お前の心遣い、いつもありがたく思っているよ。

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椿女王様

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